歯列矯正での抜歯って、すごく難しい問題なのだそうです。専門のお医者さんの間でも、抜くのが良いか悪いかというのは判断が分かれています。
一般的には、歯の数に対して顎が小さすぎるせいで歯並びが悪くなっている場合(特に前歯6本のスペースが充分でないことが多いみたいです)、抜歯することで、他の歯を動かすためのスペースを作ります。
前から4番目か5番目の歯を抜くことが多いのですが、場合によっては、すでに虫歯などで今後が心配な歯、いずれ歯周病で抜けてしまいそうな歯を選ぶ場合もあり、そのあたりは臨機応変ですね。親知らずを抜くケースも多いよう。
とはいえ、最近の矯正技術の向上により、なるべく健康な歯を残して矯正を行なうお医者さんも増えています。また、メジャーになっているのが「マルチループワイヤー 」という技術です。抜かない方針の先生は、マウスピースもしくは、こちらの器具での治療を行っていることが多いですね。
歯の下部分や周りの骨の代謝(再生と成長)プロセスを利用し、少しずつ拡げていくことで、歯を抜かないでもスペースを確保するという考え方がキホンとなっています。マルチループワイヤーは既存の器具にくらべて立体的なつくりをしていて、より立体的かつ無理のない力加減で、ゆっくりと歯を動かしていくことが可能といわれています。
非常にまれなケースですが、抜歯した箇所の歯ぐきが凹んでしまったり、影ができて余計に目立ったりする…という失敗もあるそうです。こういった失敗のリスクもゼロではありませんし、もちろん抜歯は身体的・精神的な負担も大きいので、なるべく避けたいと思うのは当然のことですよね。
ですが、抜歯をしないと治療が難しいケースがあるというのも、やはり現実だと思います。基本的に抜歯無しでの矯正治療を希望している場合でも、ただ一辺倒に「うちは絶対に抜きません!」 と言っているお医者さんよりも
「出来るだけ、抜かない方向で」 のお医者さんのほうが信頼できますよね。どうしても抜歯が必要なときでも、「あなたの場合はxxで抜歯がおすすめで、結果は抜かない時と比べてxxになり…」と、きちんとメリット・デメリットを説明してくれるお医者さんを選びたいですね。
100%抜歯なしを謳っているお医者さんを選ぶなら、できれば他でもセカンドオピニオンを聞いておくとより安心です!